1、ちょうど1000円のお買い物をしたお客様から1000円渡されました。 ○ 1000円いただきます。 × 1000円からお預かりします。 「からお預かりします。」はいわゆるマニュアル敬語で、気になると答える人が多いのにまだ多くの店で使われています。 お店の人が1000円受け取るのですから、1000円いただきますが正しいです。
2、お客様の注文を確認します。 × コーヒーセット 1 とイチゴパフェ 1 、これでよろしかったでしょうか。 ○コーヒーセット一つとイチゴパフェ一つ、これでよろしいでしょうか。 これもマニュアル敬語。丁寧な響きがあると感じられるのか、「よろしかったでしょうか。」がよく聞かれますが、「よろしいでしょうか。」でいいです。
3、お客様に食べ物をすすめます。 × どうぞ、召し上がれ。 ○ どうぞ、お召し上がりください。 × どうぞ、いただいてください。 「召し上がる」は敬語ですが、「召し上がれ。」と命令形にしてしまうと、目下の人に言うような言い方になります。 「いただく」は謙譲語なので相手の動作に使ってはいけません。
4、パソコンの電話サポートをしています。 × 次にOKボタンをクリックしていただけませんか ○ 次にOKボタンをクリックしてください。 × 次にOKボタンをクリックなさってください。 サポートは相手の作業の仕方を教えるもので、頼んで何かしてもらうわけではありません。普通に丁寧語「ください。」を使えば十分で敬語を使う必要はありません。
5、ホテルのボーイがお客様に △ 御用がございましたら、何でもおっしゃってください。 × 御用があればなんでもお申しください。 ○ 御用がおありでしたら、何でもお申し付けください。 「ございます。」「申します。」は謙譲語でしたね。「何でもおっしゃってください。」は個人的な話ならいいのですが、 接客業の人がいう場合はでは「お申し付けください。」のほうがいいでしょう。
6、デパートで。支払いの時店員がいいます。 × カードのご利用はおありですか。 △ カードのご利用はございますか。 ○ カードをご利用になりますか。 「ございます」は謙譲語なので、はお客様が持っているかどうか聞く時に「100円ございますか。」というのはおかしいのですが、 ポイントカードを利用する状況があるかどうかを聞くこのばあいは「ございます。」を使った方がいいという考え方で、デパートなどでは使われています。 しかし、「カードをご利用になりますか。」という言い方が本来は正しいと思います。
7、ホテルで × ビジネスセンターでインターネットがご利用できます。 ○ ビジネスセンターでインターネットがご利用になれます。 せっかく「ご」をつけたのに「〜になれます。」ではなく「できます。」と言ってしまう使い方も増えていますね。 でも、これは間違いです。
8、飲食店で ○ お料理のお持ち帰りができます。 × お料理をお持ち帰りできます。 7、とにていますが、「お料理のお持ち帰り」は名詞になりますので「ができます。」でも大丈夫です。
9、チラシで × このチラシをご持参になった方は5%割り引きいたします。 ○ このチラシをお持ちになった方は5%割り引きいたします。 ご持参は謙譲語でないという意見もありますが、「参る」の字があるので謙譲語と見る人が多いです。「お持ちになった方」と書いたほうが安全でしょう。
10、営業の人がお客様に ○ こちらにお名前をお書きください。 × こちらにお名前を書いてもらってもいいですか。 △ こちらにお名前を書いていただけませんか。 4、と同じように、事務的なことは普通の丁寧語で十分です。若い営業の人に多い「〜てもらってもいいですか。」は 「〜ていただけませんか。」を変化させたもののようですが、「してもらいたいけど、それでいいか。」という風に聞こえるので使わないほうがいいと思います、
答え