「〜なる」は変化を表します。
漢字が書けるようになりました。
料理ができるようになりました。
にんじんが食べられるようになりました。
うちの息子は10ヶ月で歩けるようになったんですよ。
彼はよく質問するようになりました。
4歳の娘がこの4月から幼稚園に通うようになった。
この頃早く目が覚めるようになりました。
彼もやっとまじめに勉強するようになりました。
引っ越してから妻に車で送ってもらうようになりました。
日本では昔は専業主婦が多かったのですが、今は多くの主婦が外で働くようになりました。
以前は余りお酒を飲みませんでしたが、この頃は付き合いでよく飲むようになりました。
昔は家族揃って夕食を食べましたが、今はもう別々に食べるようになりました。
1〜4で変化の「なる」を見てきましたが、次に示すようなナ形容詞、名詞、動詞はその言葉自体に変化の意味を 含んでいるので「なる」をつける必要はないのです。しかし、日本語学習者はどうしても左側に 示したような(×印の)文をつくってしまうのです。皆さんもすでに 日頃から感じているこんな表現、その正しい使い方はこうでは・・・ というのがありませんか? 掲示板にお寄せください。日本語広場(掲示板)
×日本の生活に慣れるようになった。 ○日本の生活に慣れた。(…慣れてきた。)
×私の国は30年前に独立になった。 ○私の国は30年前に独立した。
×久しぶりにいい映画を見て満足になる。 ○久しぶりにいい映画を見て満足だ。(…満足した。)
×会社を首になって困るようになりました。○会社を首になって困った。(…困っている。)
×重い病気をして体が弱るようになりました。 ○重い病気をしてから体が弱くなりました。
×みんなが手伝ってくれるので助かるようになりました。○ みんなが手伝ってくれるので助かります。
以上、変化を表す「なる」について説明してきましたが、外国の日本語学習者にとってはなかなか難しい日本語特有の表現だと思います。
さて、今回は、単に変化の結果を述べた状態の変化を表す「なる」を見てきましたが、次回は
意志的な変化を表す「する」について説明しましょう。