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「はず」 と 「わけ」

はず

結果を当然そうなると確信を持って予想する言いかたです。

    1. 今回はがんばったからいい成績が取れるはずだ。
    2. これだけ円高が進んだのだから、輸入品が安くなっているはずだ。
    3. 月に一万円ずつ貯金すると1年で12万円たまるはずだが。
    4. 風邪が治っているとすれば、今日は学校に来るはずだが。
  1.  (予想の内容が強いので「わけ」と置き換えると違和感がある。)
    1. 彼まだ来ませんか?でも、欠席の連絡がないから来るはずです。
    2. 今日郵便局に持っていったから、あしたには着くはずです。
    3. 彼は日本に10年住んでいるんですって?それなら日本語が上手いはずですね。

わけ

結果を当然そうなると確信を持って予想する言いかたです。
「はず」より結果に対する確信度が高い場合や結果責任を持って言う場合に使われます。

C

     
  1. きのう勉強したからこの問題は解けるわけだ。
  2. これだけ円高が進んだのだから、輸入品が安くなっているわけだ。
  3. 月に一万円ずつ貯金すると1年で12万円たまるわけだ。
  4. 風邪が治っているとすれば、今日は学校に来るわけなんだが。
D  ある結果の理由に納得する言いかたです。(「はず」と置き換えられない)

  1. 彼女は昔イギリスに5年住んでいたそうだ。どおりで英語ができるわけだ。
  2. この服は布地は日本製だが海外で縫製されている。安いわけだ。
  3. 彼女は昔モデルだったそうだ。どおりでスタイルがいいわけだ。
A,Cの使い方ですが、予期していたことが起きなかった時、不確実な時には 「・・・はずだが」「・・・わけだが」「わけなのに」というように文を途中で止めます。
(例)今日彼は来るはずなのに・・・。(でも、まだ来ていません。)
   今回がんばったからいい成績がとれるわけだが・・・。(でも、ちょっと自信がない。)

*わけとはずは共通に使える文と使えない文があります。図に表すと下のようになります。

*同じように使えても、ニュアンスの違う言い方になる場合があります。
「わけ」の方が強く確信をもった言い方になるので、責任ある立場で発言するときは「わけ」を使ったほうがいいという例を挙げてみます。

例1)
医者が
「薬を飲んで30分ほどすると、痛みがなくなるはずです。」といいます。
1時間ほどしても痛みが取れません。
困った医者が「効くはずなんですがね。」というと自信がなさそうです。
「効くわけなんですがね。」
というと、自信があるのだが、おかしいな、他にも何か効かない原因があるのかなというニュアンスになります。

例2)
政治家が国会で
下のように発言したとします。
「こんなに出生率が下がっては将来の年金支給が困難になるわけです。」
「こんなに出生率が下がっては将来の年金支給が困難になるはずです。」
政治家が下の答弁をすると無責任な感じを受けます。
「わけ」を使ったほうが資料をしっかり検討した結果こういう結論に達したというニュアンスになります。


 
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