* ENGLISH HOME PAGE IS HERE

ぜひ 富士山に登りたいです

(A) 「先生、今年は ぜひ 日本語の勉強をがんばります。」
(B) 「クラス会には きっと みんなに来てほしいです。」
これらの文は 学生からの年賀状の中にあったものですが、ちょっとおかしい
感じがしませんか。
正しい文は 下のようになります。
(A) 「先生、今年は きっと 日本の勉強をがんばりますね。」
(B) 「クラス会には ぜひ みんなに来てほしいです。」
「ぜひ」「きっと」「かならず」は よく似た言葉なので、多くの学生が
よく 使い方を間違えます。 今月は これらの言葉の基本的な意味を
勉強しましょう。

これらは、副詞で 文章の意味(動詞+助動詞の部分の意味)を強める働きをしています。

1, 「ぜひ」は 依頼や希望を表し、普通 「ーてください」「ーてほしいです」

「たい」等と いっしょに使います。

「ぜひ 富士山に登りたい。」
「ぜひ 遊びに来てください。」
(A) の文は 決意を述べています。だから、「ぜひ」を使うとおかしいのです。
2, 「きっと」は 決意や推量(断定的な推量)や 依頼を表し、よく「ーますよ
(ーますね)」「ーですよ」「ーでしょう」「−てくださいね」等と
いっしょに使います。

「お借りしたお金は きっと返します。」
「彼は きっと 独身よ。」
「あしたは きっと 雨でしょう。」
「8時に きっと 来てくださいね。」
(B) の文は その人の希望を表しています。だから 「きっと」を使うとおかしいのです。
3, 「かならず」は ある条件の下ではいつもある結果がおこるという事を表します。
例えば 自然法則とか論理とか常識とか習慣とか・・。
私達は「かならず」を断定の表現だけでなく、推量や依頼、決意などにも使います。
でも、そのニュアンスは「ぜひ」や「きっと」と少しずつ違い、なにか確実性を
含んでいます。

「春になれば かならず たくさん花が咲く。」
(自然法則)---a
「彼は毎朝 かならず 歯を磨く。」(習慣)---b
「薬を飲めば かならず よくなります。」---c
「そんなことをしたら 先生は かならず おこる
でしょう。」---d
「彼は よく勉強するから、かならず 合格するに違いない。」---e
「8時に かならず 来てください。」 ---f
「かならず 約束はまもります。」 ---g
「c,d,e,f,g 」の文は「 きっと」と、又「f」の文は「ぜひ」とおきかえられます。
でも、「a.b」の文は「きっと」や「ぜひ」とおきかえることはできません。

わかりやすい様に「かならず」「ぜひ」「きっと」を表にまとめました。

< Align="left">
ぜひ きっと かならず
希望 彼にぜひ来てもらいたい。
彼にぜひ来てほしい。
//////////////// 彼にかならず来てもらいたい。
彼にかならず来てほしい。
依頼
(命令)
(希望の気持ち )
ぜひ 来てください。
//////////////////
(期待感)
きっと来てくださいね。
//////////////////
(強制)
かならず 来てください。
かならず 来なさい。
決意 //////////////// きっと 行きます。 かならず 行きます。
推量 //////////////// ( 主観的な推量)
彼は きっと 来るでしょう。
彼は きっと 来るはずだ。
彼は きっと 来るに
ちがいない。
( 客観的な推量)
彼は かならず来るでしょう。
彼は かならず来るはずだ。
彼は かならず来るに。
ちがいない
確信 /////////////////// (主観的な確信)
彼は きっと 来る。
この薬を飲めばきっと
なおる。
彼は きっと 独身よ。
(客観的な確信)
彼は かならず 来る。
この薬を飲めばかならず
なおる。
////////////////////
必然的な結果
(自然法則 習慣...)
////////////////// /////////////////// 春になれば かならず花がさく。

彼は朝かならず歯をみがく。
(習慣)

「ぜひ」「かならず」「きっと」を使う時、この授業を思い出してくださいね。

「ぜひ 私達のホームページを見てください。そして、かならず覚えてください。
きっと やくにたちますよ!」

連絡や質問はこちらにお願いします。
EMAIL:o1779uma@ca2.so-net.ne.jp
/// 日本文化研究会 ///

表紙に 戻る