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見せる 見させる


8月のレッスンの最後の方で練習問題をしましたね。
皆さんの中で何人かの人はお母さんが子供にお菓子をあげている絵の説明が「子供に
お菓子を食べさせる。」になっていたので「変だな。」と思ったかもしれませんね。(c)
日本語の使役形は行為者が誰かに何かを強制するとか誰かが何かをする事を許可する
とかいう意味のほかに誰かが何かをするのを助けるという意味があります。

今月は使役形について勉強しましょう。
もし、使役形についてぜんぜん知らなかったらここをクリックしてください。

1, 強制する

  1. 使役形の基本的な形は次のような文です。
    「先生は学生に本を読ませます。」
    「先生は学生を立たせます。」

    使役形は普通は目上の人又は年上の人が目下又は年下の人に彼らの意志とは関係なく
    何かをする事を強制するという時に使われます。
    だから、この言い方は同僚や目上の人年上の人には使えません。

    このような時は「−−てもらう」という言い方をしなければなりません。(8月号で説明しました。)

    「社長にサインをしてもらいました。」(1)
    「恋人に待ってもらいました。」(2)

  2. 使役形の動詞がある人の感情を表す時、この時の文章は Aの場合と少し違います。
    これらの文章は X氏の行為が Y氏の感情の原因になった事を表します。
    (Y氏は助詞の「を」で示されます。)
    「彼はおじいさんを怒らせた。」
    「子供は病気でお母さんを心配させた。」
2, 許可
このタイプの使役形は人が何かをする事を許可するまたは放任するという
意味を表します。下の絵を見てください。
これらの状況は次のように表現します。
「お母さんは子供を公園で遊ばせた。」(1)
「彼は同僚に電話を使わせた。」(2)

誰かに頼みごとをする時、私達は「使役形(2のタイプ)+てください。」の形を使います。

「電話をかけさせてください。」
「本を読ませてください。」
「あした休ませてください。」

3, 人に何かをしてあげる

「子供に野菜を食べさせる。」この文は二つの意味があります。
一つは誰かに何かを強制する(A−1の絵)ともう一つは誰かが何かをする事を助ける(Aー1の絵)という意味です。
次の絵を見てください。
(A-1)と (A-2) のどちらの絵も「子供に野菜をたべさせる。」と表現します。

「のませる」(B)、「はかせる」(C)、「もたせる」(D) と表現します。

私達が8月号で紹介した「子供にお菓子を食べさせる。」というのはこの3番目のタイプの使役形だったのです。
3番目のタイプの使役形(ABCDの1のほう)は誰かが何かをするのを助けるという意味です。
この意味を持つ単語はあまり多くないので上の絵の言葉は覚えてしまうといいでしょう。

「見せる」「着せる」という動詞は使役形に形が似ているので、学生はよく使役形と間違えます。
「見る」「着る」の使役形は「見させる」(E-2)「着させる」(F-2)です。意味は強制です。
下の絵を見ると「見せる」と「見させる」「着せる」と「着させる」の違いがはっきり分かります。

来月は使役受け身について紹介します。では、その時まで・・・!


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